新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は専門家の立場から、様々な提言を政府に対して行っています。
しかしながら五輪開催に前向きな政府の方針と意見が食い違い、菅政権からは少し嫌がられる存在となっているようです。
そんな尾身会長の評判は世間でも悪いのか気になるところです。
一方で無能で頼りない政府や五輪関係者の発言についてまとめてみました。
尾身茂会長の評判は悪い?
政府が新型コロナウイルス蔓延により緊急事態宣言や蔓延防止措置を行う際に、尾身会長をはじめとする専門家の意見を常に取り入れていました。
安倍政権時もそうでしたがほぼ何一つ自分たちで決めることができずに、マスコミの質問に窮すると「専門家の意見を聞きながら」というのが常とう句だったのです。
そんな重要な役割を担っていた尾身会長の評判はどなのでしょう。
同業者からは賞賛の声がよく聞こえるけれども、会見では質問がなくなるまで辛抱強く応対してるので記者達からの評判も良いんですね尾身会長。
引用:twitter
尾身会長はマスコミの取材に対してもしっかり自分の意見をわかりやすく伝えられています。
そうしたことをとっても意味不明な会見をする政府関係者よりもよっぽど頼りになるということなのではないでしょうか。
テレビと並べ立てネット中継を見ました。
— じゃりン子テツ (@jarinko_tetsu) January 13, 2021
ネットでは横に立っている尾身会長こそ総理に相応しいなんて書き込みがたくさんありました。
尾身会長は声はゴロゴロでしたが、人間味があり、わかりやすいと評判でした。
確かにこの方がいわれるようにはっきりとしたしゃべり方をされますので、もごもごしゃべる菅総理よりは聞き取りやすいです。
そして何より世間が納得できる内容の話をされているところが評判をあげている所以かもしれませんね。
よくも悪くも尾身会長がそれなりの信頼を保持しているの、評判の悪くなることはだいたい政治家が引き受けているからというのはある。その点では内閣が仕事をしていると評価できる。
— 引きこもり飯Bot (@boreford) February 9, 2021
一方で世間に対しては良い部分だけを尾身会長が見せているので、評判がいいのは当たり前でその分政府が悪い部分を引き受けている、といった声もありました。
とはいえ全体的な尾身会長の評判としては「良い」とする意見が大半を占めていますので、世間の方からは頼りがいのある専門家と思われているようです。
尾身会長が無能?政府や五輪関係者はどうなのか?
尾身会長で検索すると「無能」という関連キーワードが出てきます。
これは尾身会長のことを指しているのかと一瞬思いましたが、実はそうでなく尾身会長を取り巻く方々のことのようでした。
尾身会長を取り巻く人達といったら、政府関係者や五輪関係者ということになるのではないでしょうか。
それを表していると思われるのが先日尾身会長が東京五輪開催に関して発した意見に対する関係者の反対意見です。
「今の状況で(五輪)をやるというのは、普通はありえないわけですよ」
感染者がなかなか下げ止まらない現状において、東京で五輪を開催するのはやめた方がいいといわれているんですね。
それに対して、丸川五輪担当相は次のように言われていました。
「全く別の地平から見てきた言葉を言っても、なかなか通じにくい」
この丸川五輪担当相の言葉ですが正直いって何をいわれているのか、まったく理解できないです。
散々今まで専門家の意見を聞いてといって頼ってきていたのに、話が五輪に及ぶと手のひらを返したように反対に回る。
五輪がらみでいろんなところに利権が発生していることもあるでしょうし、日本側から中止を申し入れれば多額の違約金の支払いもあるみたいです。
そうした面を考慮しないといけないことは理解できますが、専門家の意見に対してちゃんとした意見を提示できないことは少し残念です。
パソナ会長の竹中平蔵氏に至っては尾身会長の意見を「越権」と痛烈に批判しています。
五輪開催という自分たちの考え方と異を唱える意見に対しては徹底して封じ込めようとする姿勢が見え見えなのではないでしょうか。
尾身会長の意見は安倍元総理の時からとても重要な役割を担っていました。
それは単に尾身会長が専門家だというだけでなく、そこには安倍元総理の厚い信頼があったからだと思われます。
未知のウイルスに対して闘わなければならないのですから、その道のプロの知恵を借りるのが賢明であるのは誰にでもわかることです。
東京五輪が1年延期になり今年は何が何でも開催する方向で政府は進んでいるようですが、そこにはまだ新型コロナウイルスの恐怖が残っています。
海外の感染症専門家の評判
アメリカではアンソニー・ファウチ氏が新型コロナウイルスに関して、ありのままの情報を国民に提供しています。
そうしたファウチ氏の事実に基づいた情報は、国民からも高い支持を受けていてとても良い評判を得ているのです。
しかしそれはトランプ元大統領の示す方針とは対極にあるため、ファウチ氏の身の安全を期すため警護を付けられることになったのだとか。
また、ドイツのウイルス学者クリスチャン・ドロステン氏は政府からも高い信頼を受けていて、対策チームの先頭に立って陣頭指揮をとています。
ウイルス対策についての国民の評判はよいようなのですが、、一部の政治家からは信用されず批判を浴びているようです。
専門家の方々はウイルス対策の見地からどうすれば抑えられるかを考えられているので、経済への影響については多少犠牲を払わざるを得ないと判断されているのではないでしょうか。
そうした経済に関わる方々からすると、専門家の対策を単純に喜べない事情があるため批判の矛先になっている気がします。